石掘り旅行記

前の日に雪が降っていて観測をやめて,友人の家で作っていたプログラム完成祝いをやった.3時半からの伊豆巡検を控えながら・・・.そして,27時半からの巡検のために,一時間ほど仮眠を取ろうと友達に起こしてもらうことを約束して寝た.起きたら27時半.まずい・・・集合時刻だ.しかも,友達思いっきり寝てたし笑 準備をしていなかったので焦ってうちに帰り10分ほどで慌てて準備していると友達が迎えにきてくれた.「すみません・・・」
そして,真夜中のつくばから伊豆に向けて旅に出るのでした.
途中30時頃にSAの吉野家で牛丼を食べようと思うが,11日の11時から出そうな.無理ひどい・・・まぁ,伊豆まで行く途中にあるはずだよ,とひとまずあきらめる.
そして,さらに車を走らせ沼津を経由して下田近辺の採石場跡地に行った.1つ目の採石場は人んちかと思われるような畑道を突き進むと,海岸にたどり着き,そこに険しく立っている崖から石を取るんだそうな.波しぶきが強く体中,潮でべとべとになりながらもとりあえず採集.ここでは透明な水晶みたいな結晶と針のような白い繊維状の集まりの石が採れた.途中,リーダの先輩が岩から滑落したりしながらもなんとか無事に採り終え,採集終了.
次の採集地に向かう前に,腹ごしらえ.下田港?の土産物屋で魚料理を食べる.1000円の一番安い魚料理を頼むと刺身(金目,マグロなど)と自家製シーチキン,サラダ,かに汁(カニ抜き)などがでてきた.ここの魚は新鮮でおいしいのだが,1000円のコースだと如何せん,刺身の大きさは小さいし,少ないし,ギリギリ端っこかどうかというような微妙なところの切り身だったので正直に言って,1年に1回の吉牛のほうが良かった.冗談抜きで.
次の目的地は下田駅の近くの山の中.ここではラムスデル鉱と呼ばれる黒光りのする等粒状の結晶が採れた.結晶になっていないとべたっと黒い部分が石の中にあるのだが,結晶化しているとぶつぶつ細かいが,四角柱の結晶が沢山つまっている.採集を終え,山から道ではないはずの道を下っていると,飽きた友達が何やら原始人かのように大木に絡まった木を石で削っていた.どうやら,ブランコを作りたかったらしい.降りてきたみんなで協力してしばらくすると無事に思うような形になり,早速ぶらんことをトライ.斜面にあったので最高で高低差が3mくらいあるようなブランコが出来ていた.巨体の友人が乗っても壊れず自然の力は偉大だった.
せっかく苦労して作ったブランコを後に今日最後の採集地へ.ここは民家の裏からすぐのところにある採掘場の跡地で元々何が採れるのかは忘れたが,水晶がいっぱい採れた.小さな結晶だったけれどもいっぱいついていて,ミニチュア感が良い.それでも,地球科学の友達は目的のものが採れずガッカリしていた.
採集を終え,本日の宿泊先,筑波大学下田臨海実習センターへ.伊豆には夏に泳ぎに毎年来るので,毎年筑波大学の施設があることは知っていて,「良いところだからいつか使いたいなぁ」と思っていたのですが,施設自体もなかなか良いものでした.まず,宿泊代が500円(暖房代含む)と超破格.食事はないにしろ,これのおかげで今回の合宿のお金がかなり削減できた.お風呂がシャワーしかないので面倒ということと,伊豆に来たこともあって,温泉に行くことにした.ただし,温泉は高かった。宿泊代の倍の1000円.もっとしら調べをしてからくれば良かったよ・・・.まぁし方がない.いろいろ温泉に関しては不満も残る.一言に,値段の割にサービスが悪い.と.しかし,1つだけ気になるのが望遠鏡があってCELESTRONのC13だと思われる望遠鏡とPentaxのFDX150とかその辺の望遠鏡が載っている赤道儀がドームの中に装備されていた.おそらくCCDも装備されているように見えた.どうやらその旅館の主は天体観測が趣味なのだろう.館内に天体写真が飾られていた.ただし,見晴らしが悪いので観測にはあまり向かないように感じる.
学生たちは皆貧乏なので,風呂上がり後,駅前の東急で総菜などを買って宿舎に帰り飯を食べ23時には就寝.今日は疲れた.