暑い

のはみなさんもご承知でしょうけれども,パソコンも大変らしいです.
半年くらい前に買った MacBook Air がもう壊滅的な遅さになって,
さすがにやっぱり前の MacBook Pro のスペックと同等なのでそんなもんかぁ・・・ふぅ,25MHz のマシンに比べたらずいぶん贅沢になったもんぜとか,SSD の空き領域が少なくなってきたせいでディスクのアロケーションアルゴリズムがとち狂っててどうにかなってるのかと思っていました.

あるときに仕事にならないので,思い立って top コマンドで走ってるプロセスを調べてみました.すると,kernel_task とかいうのが CPU 使用率100%を越してしまっているのです.Dual core なので 200% まではまぁ普通なわけですけど,システム管理をするような kernel が 100% 以上占有してたら他のアプリケーションなんかまともに動くわけないのです.
で,ぐぐってみると,mobile me sync 関連の初期設定ファイルを捨てなさいという解決策を見つけてとりあえず実行してみました.
http://d.hatena.ne.jp/nakamura001/20090218/1234932658
http://blog.qli.jp/2008/07/macbook-air.html
すると,その日は無事元のスピードに戻ったような気がして,とりあえず満足して帰ったのですが,翌日来てみるとやっぱり大暴走.

うーん,うーん.しょうがないので,もう一度昨日やってみた mobile me sync 関連の初期設定ファイルを捨ててみて再起動してもぜんぜん解決しません.
再起動しても動きは破滅的な遅さ.ファンは大暴走.いったいどうなってるんだろう???と思ってよく良く考えてみると温度管理されている実験室にいるときはかなりヘビーなことをやってもぜんぜん従順に働くことを思い出しました.

なるほど,MacBook Air にとってもこの部屋は暑いのかと思って,ぼくの机の上にある温度計モニタの記録を見てみると,机上が34度を超えてるのです.ぼくのデスクでは複数のマシンによる排熱対策のために扇風機を四六時中回しているのですが,それでもぜんぜん役に立たないくらい部屋の温度が高くて,かき回しが足りないらしい.

しょうがないので,扇風機強度を強にして,もともとワークステーション群の排熱のために使っていた扇風機を机上の空気をかき回すような向きに向け直したところ,一気に机上温度が下がって30度を切るようになりました.
すると,いままで Kernel_task が大暴走してたおかげでぜんぜん動かなかった MBA が急に従順になってサクサク仕事が出来るようになりました.

40度とか50度とか超えなければ大丈夫だろうとたかをくくっていましたが,ぜんぜん違うみたいです.
で,そんな経験則を作ってから Apple のホームページをチラチラ眺めていたら動作保証範囲が10度から35度なんですよね.
http://www.apple.com/jp/macbookair/specs.html
当然 MBA の周りは自己排熱のおかげで温度が上がってますから,何も無い机の上の34度という温度より圧倒的に高いのは明白で,動作保証範囲を軽く超えていたわけです.これで,ちゃんと説明がついた.

というわけで今回の一件でわかったことは,
パソコンは動作保証範囲で使いましょう.
特に最近のパソコンは消費電力も大きいので排熱も大きいです.空気を流すなりしてきっちりと温度管理してやることが重要なようです.